フォンダンショコラな恋人
『休日くらい休めないの?』と言われたこともある。
嫌な顔一つしないで、パソコンを使ってもいいと言ってくれるような人はいなかったから。
とても、とても嬉しくなってしまって、翠咲は陽平の服をきゅうっと掴んだ。
「ん? なに? どうした?」
「だって、お仕事されるの嫌じゃないの?」
「んー……?」
陽平は少しだけ首を傾げる。
「だって翠咲は責任ある立場なんだろう。僕だって休日に仕事することは多いし、お互い様と思いこそすれ嫌なんて言わないよ。それに仕事と君を切り離すことなんて、出来るのか?」
「泣きそうー」
「なんでだよ。変なことは言っていないだろ。ちょうどいいから僕も資料を整理するから、気にしなくていい」
「ん。ありがとう」
そうして、翠咲は陽平のパソコンを借りて仕事を始める。
最初こそ翠咲は陽平が何をしているのか気になって、ちらちら見てみたりした。
陽平の方も真面目に資料を確認したり、時折手元のノートパソコンに入力したりしているようなので、本当に気にしなくていいんだと思うと仕事に集中できたのだ。
翠咲を認めて責任ある立場なのだから、と理解してくれる人はなかなかいない。
嫌な顔一つしないで、パソコンを使ってもいいと言ってくれるような人はいなかったから。
とても、とても嬉しくなってしまって、翠咲は陽平の服をきゅうっと掴んだ。
「ん? なに? どうした?」
「だって、お仕事されるの嫌じゃないの?」
「んー……?」
陽平は少しだけ首を傾げる。
「だって翠咲は責任ある立場なんだろう。僕だって休日に仕事することは多いし、お互い様と思いこそすれ嫌なんて言わないよ。それに仕事と君を切り離すことなんて、出来るのか?」
「泣きそうー」
「なんでだよ。変なことは言っていないだろ。ちょうどいいから僕も資料を整理するから、気にしなくていい」
「ん。ありがとう」
そうして、翠咲は陽平のパソコンを借りて仕事を始める。
最初こそ翠咲は陽平が何をしているのか気になって、ちらちら見てみたりした。
陽平の方も真面目に資料を確認したり、時折手元のノートパソコンに入力したりしているようなので、本当に気にしなくていいんだと思うと仕事に集中できたのだ。
翠咲を認めて責任ある立場なのだから、と理解してくれる人はなかなかいない。