フォンダンショコラな恋人
むくれていてさえ可愛い。
愛梨沙は翠咲をじいっとみつめる。
陶器のようなすべらかな肌と長いまつ毛に縁どられた真っ黒な瞳は、同性であってもどきんとしてしまうくらいだ。
「お兄ちゃんにはふさわしくないって一瞬思ったけどそうでもない。悪くはないわ。可愛くないとか言ってしまってごめんなさい」
ありがとうとごめんなさいが素直に言える人に悪い人はいない、が翠咲の信条だ。
「お茶でも飲もっか?」
そう言ってへらっと笑った翠咲に、こめかみを抑えている陽平の姿が目に入った。
「どうしたの?」
「こいつのこういうとこなんだ……」
人たらし……かな?
可愛いからいいと思うんだけど?
愛梨沙は翠咲をじいっとみつめる。
陶器のようなすべらかな肌と長いまつ毛に縁どられた真っ黒な瞳は、同性であってもどきんとしてしまうくらいだ。
「お兄ちゃんにはふさわしくないって一瞬思ったけどそうでもない。悪くはないわ。可愛くないとか言ってしまってごめんなさい」
ありがとうとごめんなさいが素直に言える人に悪い人はいない、が翠咲の信条だ。
「お茶でも飲もっか?」
そう言ってへらっと笑った翠咲に、こめかみを抑えている陽平の姿が目に入った。
「どうしたの?」
「こいつのこういうとこなんだ……」
人たらし……かな?
可愛いからいいと思うんだけど?