星に愛された彼女は
先生は少しだけ私の首に触る。
「よかった、熱とかはないみたい…脈も安定してるかな…。」
先生はホッとした表情で息を吐くと、パッと私から離れた。
「……平気?気分悪くなってない?」
…?さっきからなんで…
「別になりませんよ、なので一々確認とるのやめていいですよ。」
そう言うと先生は目を見開いた。
「女性が苦手って言う噂を聞いたんだけどデマだったのね…」
先生が独り言のように呟いた言葉を聞いて納得した。
そりゃ、まあまあな騒ぎになっただろうし変な尾ひれが付いてそういう噂が流れるのも当たり前か。
「ごめんなさい…聞いた話しを鵜呑みにするのはよくないのに。」
先生は私に向かって頭を下げてきた。