星に愛された彼女は
「さ、さっきは…ごめんなさい。」
私にビクビクと怯えながら彼女は頭を下げた。
「なにが?自分勝手に話を進めたこと?俺の過去に土足で入ってきたこと?俺の顔目当てで気に入られようとしてからまわったこと?」
そう言うと彼女はわざとじゃなかったの…!と言って泣き始めた。
あー…鬱陶しい。
「あーはいはい…」
泣けば、謝れば許されると思ってるんだろ?こういう裏で全部考えてる女、無理。
「……分かってる、こんなの言い訳よね。」
彼女は顔を上げると私を真っ直ぐ見つめた。
「そんなに私が嫌いなら好きなだけ殴らせてあげる!」
女はバッと両手を広げてギュッと目を瞑った。
「マジで?ラッキー…じゃあ、三発ぐらい本気で殴らせてよ。」
私はベッドから下りて彼女の前に歩み進めた。