星に愛された彼女は

てか、ここで話しないでよ…今は私がこの女、殴るって言う最高の時間だったのに…クソッ…。

全然殴れなくてイライラしてきた私はもう殴ることを諦めて保健室から出ようと考え始めていた。

「玲央」

その時、低いあいつの声が耳に入ってきた。

「愛梨が悪かった…仲間のしたことは俺の責任だ。代わりに俺が謝る。」

そう言って軽く頭を下げた銀髪に周りが目を見開いた。

あーあ…総長にこんな恥かかせるとか…実力はあるけど、ゴミなチームだな。

「もういい…ちゃんとした謝罪はお前から聞きたいわけじゃないしな。」

そう言ってチラリと愛梨を見るとビクッと肩を揺らした。

「俺、もう行く」

スッと歩き始めると怜が私の横を歩く。

そして私と怜は保健室を後にした。
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