星に愛された彼女は

「えっ…あ、え、うぅ…」

怜もこうなったら逃げ出す術かもう──

「おいルイ、二人虐めんなよ」

ベチンとルイの頭を軽く叩くシュンに光が差す。

こいつホントしっかりしてるよな…

軽くシュンを見直す

「痛っ…なんで叩くのー?シュンだって寂しくて泣きたいくせに~」

「なっ!バッカ!!そんな訳ねぇだろ!!」

……泣いた?いやまあ、酒飲んで酔ってたときは少し駄々こねてたけど誰だって仲良かった奴との交流が少なくなったら寂しがるし普通…

「…?シュン…昨日、酔ったときに号きゅ─」
「うわぁぁぁぁ!!!うっせぇ!!黙れ!!」

…、号泣だよな、アオイが言おうとしたの…ガキだな…

少し呆れていると怜が

「アオイ、その話し詳しく!」

と、面白そうに聞き出そうとするので

「怜も聞くんじゃねぇぇ!!」

シュンがそう叫んだ。

やっぱりシュンはアホなのが一番似合うと一人で完結した。
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