星に愛された彼女は

「出てこいっ!どこに隠れてやがんだ!!」

「…玲央、どうする?」

ボソリと小さな声で言う怜に口パクで首を縦に振る。

サッサとやって終わらせよう、という意味を込めて。

物陰から出て行くとリキがバッと私たちを見る。 

「ハッ、やっぱりな!お前らの仕業だろこれ!」

くそが!どうしてくれんだ!ケンカだ!大きな声で騒ぎ立てるリキに耳を塞ぎたくなる。

「…うるさいんだけど」

私が口を開く前に怜が私の前に出る。

「あ’’ぁ!?」

「う・る・さ・い、聞こえなかった?」

フッと馬鹿にするように笑う怜にリキが近くに合ったペン立てを投げた。

怜はそれを何事もないようにキャッチして近くの机に置いた。

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