星に愛された彼女は

「ここに俺らがいるって分かってて来て、あんなに俺らが周りといることを嫌ってるんだから何か仕掛けされててもおかしくないと疑わなかったお前が悪い。」

お前の注意不足だ、と言うとリキは恨めしそうに黙って私を睨む。

「だいたい2対1って俺は手を出していない。どこが2対1だ。お前が自分の負けた言い訳にしてるだけだろ。」

図星なのかリキはカァッと顔を真っ赤にして黙れっ!と叫んだ。

「お前がさっさと尻尾巻いて帰れば?」

パッと顎から手を放して早く行けば?と、言うとリキは腹を抱えて立ち上がった。

「お前ら…覚悟しとけよ」

そう言い残してリキは準備室から出て行った。

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