星に愛された彼女は

「…けっきょくあいつなんのために来たんだ?」

「知らなぁい」

怜は私の手を取るとハンカチを出して拭き始める。

「…なにしてんの」

「汚いものに触った後は綺麗にするのは当たり前だよね!」

…あぁ、リキを触ったからか。

納得してそのまま拭いてもらう。

「じゃあ、怜も拭いとけよ」

「うん!もちろん!」

怜は、にぱっと笑うと廊下にでてくるあと言って準備室をでた。

廊下から水が流れる音が聞こえるので手でも洗っているのだろう。

…それにしてもホントになんで来た?

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