星に愛された彼女は
あいつは私たちのことは嫌いだけど強い奴は嫌いじゃないと言ってたこともあったから私たちの性格が気に入らないと思っていることは確かだ。
だからわざわざ来るってことはやっぱケンカのため?でもなんで?あの女の敵討ちのつもりか?
悶々と考えるが分からない。
なにか言いたいことでもあったのだろうか…
考え込んでいると廊下が騒がしいことに気づく。
…怜?
準備室の窓を少し開けて廊下を覗く。
「──別にこっちは話したいことなんて「僕らは違うんだよねー、とりあえず君怜くんでしょ?玲央くん呼んでよ。話があるんだ。」
こいつ…ナオだったか?
リキって奴も不貞腐れた顔をして黙ってナオの横に立っている。
「…呼んだ?」
私は窓をもう少し開けて声を掛けた。