星に愛された彼女は

「っ!玲央!」

怜はこっちに駆け寄ると話があるって、と教えてくれた。

……話し、ねぇ

とりあえずこいつらを中に入れるのは嫌だが、周りにここが私と怜の溜まり場だと知られては困る。

「…はぁ…中入れ。話しだけなら聞いてやるよ。」

窓を全開にして早くしろと言うと怜はパッと中に入る。その後にナオ、リキと続いた。

周りを見てから窓を閉め、振り返り準備室を見渡す。

「…で?用件は?」

ナオを見て言うとそんな急かさないで~、と呑気に言うのでイラッとする。

「ごめんね、ホントはリキに頼んでたんだけどケンカだけして帰ってこようとしてたから僕も付いてきたんだぁ…はぁ…二度手間掛けさせんなよ。」

「…ッ…仕方ねえだろ!こいつらが話も聞かずに」

ナオは、はいはいとリキの言い訳を聞き流す。

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