星に愛された彼女は

「あー、ごめんね。こっちばかり話しちゃって。で…次はなんだっけ?えーっと、メリットだっけ?」

ナオは特に表情を変えることなくニコニコと話す。

「君たちのメリットは僕らという後ろ盾ができる。あの二人は火龍と関わってるから手を出しちゃいけないって周りに牽制できる。まあ、僕らと関わらなくても二人は充分有名だけど」

「……それだけか?」

「二つ目は…世界No.1の暴走族に入れるかもってこと」

!?

No.1…?火龍はNo.2だろ?…まさか

ナオはニヤリと笑った。

「まだ2だけど…火龍は1を取りに行くよ。」

その目には絶対的自信が宿っていた。

「抗戦を仕掛けると?」

「もちろん今すぐって訳じゃないけどね。でも、だから君たちって戦力が必要。君たちも1位のチームって肩書きが増える…どう?入るかは置いておいてまず、倉庫に来てみない?」

………こいつ人を誘導させるのがうまいな。

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