星に愛された彼女は
「じゃ、俺らはやることあるから行く」
それだけ言ってまだ困惑しているナオを置いて怜と歩き出す
「久しぶりにケンカだぁぁ!!」
「早く戻って久しぶりに皆と特訓しないとな…」
そうだね!と、目を輝かせてわくわくしている怜を横目に一ヶ月という期間で何をしようかと考える。
みんなそれぞれのペースで勝手にケンカしてるしチームでケンカしたことってそう言えばないな
俺のチーム結構、自己中多いからチームワークとかできるのか?
そんな小さな心配が顔に出ていたのか怜がガバッと横から抱きついてくる
「!?…怜?」
驚いて目を見開くと怜が子供をあやすように優しい声で大丈夫だよ!と言った
「僕も玲央のこと支えるし、シュンたちだっているんだから!」
怜の言葉にその場で固まる
「玲央は堂々と皆の前に立ってればいいんだよ!!」
「…ありがとな」
ふわり、と手を添えるだけ抱きしめ返すと怜は照れながら微笑んだ。
そうだよな…皆もいるんだ。それに俺のチームなんだ。俺が弱気になってどうするんだ
怜に励まされたので気を取り直してシュンたちにも連絡しつつ今後のことを決めていった