星に愛された彼女は
「本当です!」
沙紀が俺との距離を詰める
「わ、私…玲央くんと怜くんと仲良くなれたと思ってて…さよならなんて嫌だ…」
悲しげに瞳を潤ませる沙紀に罪悪感が湧き出る。
「…ごめん。でも心配すんなよ」
ポンッと頭を撫でてやると沙紀は玲央さん…と俺を見つめる
「俺、強いんだ。だからそんなに心配しないでくれ。」
な?と、なるべく優しめな声を出して沙紀を安心させようとする。
「はい…」
沙紀はまだ不安げに俯いてしまう。
「…沙紀!」
すると横から怜が沙紀の肩を掴む
怜…?
怜のことだから女子に乱暴は絶対にしないが少し心配になってしまう。