星に愛された彼女は
幼い頃から、周りが男って勘違いするから訂正しなかったけど高校ではどーしよ。
「僕は美玲の意見を尊重するからね。」
ニコッと笑った怜に微笑み返す。
黒月の時には男として活動してるし、わざわざ言い直すのも面倒いから男でいっか。
「男ってことにする。今から俺のことは美玲じゃなくて…“玲央”って呼んで。」
「分かった。」
コソコソ話す必要がなくなり怜と元の距離を保つ。
「あの、お二人とも…職員室に着きましたよ。」
沙紀が声をかけてくれたので足を止めた。