星に愛された彼女は
確かに扉の上に付いているプレートには“職員室”とかいてあった。
「ありがとねー!」
「わざわざ悪かった。」
「い、いえ…全然大丈夫です!でも…その…」
チラチラと沙紀が私を見てくる。
「どした?」
首を傾げると沙紀がぽぽぽっと、顔を赤らめて下を向く。
「その…怜さんの名前は聞いたけど…えっと…あなたの名前を聞いてなくて……」
……あぁ、そう言えば名乗ってなかったな。
「お、教えてもらえませんか…?」
ジッとしたから見つめられて必然的に上目遣いをされる。
沙紀、小柄だし背低いからな…。