星に愛された彼女は
視線を向けるとアオイがこちらに近づいてくるのが分かる。
「ってことだ…悪いけど頼んだ」
「う、ん」
アオイは俺が一人で座っているソファーの前に来ると跪く。
そして俺に手を伸ばして俺の髪を耳にかけた。
「どんな、風に…する?」
目を細めて様子をうかがってくるアオイを見つめながら考える
人から有益な情報を聞くとなると、夜だな。夜に人が集まってそれらしき情報が集まるめぼしい場所と言えば…
「phantomに聞き込みに行く。期間は…三日ほど。だから大人っぽい雰囲気かな…頼んだぞアオイ」
「了解…」
そう言うとアオイは嬉しそうに口元を緩めた