星に愛された彼女は

「いっ、いえっ!あ、じゃあ私行きますっ…!!」

沙紀は慌ててどこかに走り去った。

行ってしまった…。反応が可愛いからって遊びすぎたか…。

反省していると隣にいた怜がいつの間にかしゃがんでいることに気づく。

「怜…?」

私も怜に合わせてしゃがむと、怜が両手で口元を隠しながら顔を上げた。

「玲央、すごく男っぽかった!僕までドキドキしちゃったよ…!」

…え、そんなに?

「直接されてない僕でもドキッとしたんだから沙紀は大変だったんだろうなー。」

ふにゃっと笑う怜の頭を撫でながらも、そんなに?と思う。

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