星に愛された彼女は

「別に…どんなしゃべり方でも…誰も、気にしない…」

「そうか?ならいいけど」

じゃあ、後はメイク頼んだ

と、言うとアオイは楽しみなのかすぐに俺の手を取って部屋を出る

この姿で俺って言うのも変だな

久しぶりに一人称を私にして話すし慣らすためにこの家でも大人っぽく演じるか

こういう見た目の女なら優雅に微笑むか?

「アオイ私、楽しみにしてるね」

試しにアオイに向けてふわりと微笑んでみる

「っ!?う…ん…頑張、る…」

アオイはそんな俺になれないのか、また顔を赤くして慌てて何度も頷く

まあ、自分のチームの総長がこんな格好とか想像もしないよなー

そんな反応もムリはないと思う

「ここ…座って」

また部屋に入り、鏡が目の前にある椅子に座る

お店みたいだなんて思いながら座る

すぐ近くにある大きなメイク道具が入っている箱からアオイはガサゴソと色々出していく

そんなアオイを見ていたら少し眠くなってくる

「眠たかったら…寝てて、いいよ」

「…ん」

少し目を瞑っておこう

そう思って俺は意識を手放した

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