星に愛された彼女は

「そこまでしたつもりはなかったけど…」

「本人が無自覚って…沙紀がかわいそーだよ。」

確かに反応が可愛いなとは思ってイジワルした。…けど、そんなにドキッとさせてしまったのだろうか。

…また、会ったら謝っておこう。

そう密かに考えた美玲なのであった。

「じゃあ、そろそろ職員室入ろー!」

そう言って立ち上がる怜に私も続く。

「しつれーしまーす!」

容赦なく扉を開けた怜に呆れつつも私も小さな声で失礼します、と言う。

「あのー、僕ら1年の時ほぼ欠席してた真島双子ですけどー。」

真島双子って…まあ、会ってるけど。

< 25 / 258 >

この作品をシェア

pagetop