星に愛された彼女は
あ、ちなみになんで留年してないかって言うとこの学校、少し特殊で提出物と年に何回かあるテストを受けて赤点回避したら授業免除、それに加えて100点取った人はもはや登校すらしなくても良いよーっていう緩い学校なのだ。
「真島…って、あの真島!?」
職員室の中がザワザワしているのが分かる。
そりゃ、テスト全部満点の不登校な双子が学校来たら騒ぐよな。
「下駄箱とクラス教えてくれません?」
怜がそう言うと一人の先生が近づいてきた。
「初めましてだな。お前らのクラスの担任の町田だ。よろしくな」
少し厳つい感じの先生だがいい人っぽい。
「知ってると思うけど僕は怜!隣にいるのが玲央!」
「あ?お前、名前ちがくね?」
先生が私を指さす。
人に指さしちゃいけないって習わなかったの?なんて思いながら現実逃避。