星に愛された彼女は
「お前、名前美玲だろ?しかも女。」
「あー、実はそれ妹の名前で。」
「妹?」
先生が疑った眼差しで見てくる。
「妹を育ててるんですけど幼稚園で入園準備の時に性別、名前を書くんですけどたくさん書くところがあって勢いでそれも書いたのかも。」
「美玲の名前出すからびっくりしましたよー!ねー玲央ー。」
「あぁ。」
「…そーなのか?」
「はい」
「じゃあ、あとで直しとく。」
「すみません、お願いします。」
……セーフ。
なんとかごまかせたことに安心する。
「じゃあ、とりあえず下駄箱教えるから付いてこい。」
町田が先に歩いて行く後ろで、怜とグータッチをした。
怜との連携プレー、ナイスすぎたな…。
先ほどの行動にやっぱり双子だから?なんて考えがよぎる。