星に愛された彼女は
「だ、大丈夫だよ!そこにある机にでも座るし!」
「ホコリ被ってて汚い。新しいの探す。」
「でも、」
「いいから」
私は無理矢理、納得させてから準備室を出た。
……出たのは、いいもののどこに行けばいいんだろ。
とりあえず、適当に歩き始めた。
どこかの準備室に行けばあるだろうか…?
と考えても教室の場所なんて分からないし…。
……あ
あった。一つだけあった。
パイプ椅子がありそうな私が唯一知ってる場所。
「体育館か…」
行くのは嫌だったが、怜のためだと思い足を動かした。
幸い、道中で誰かに会うことはなく、無事に体育館前についた。