星に愛された彼女は

…?つかない。…電源落ちてる?いつ切ったっけ…?まあ、いっか。

電源をつけるとL○NE1000件、電話が100件を超えているほど来ていた。

「……」

「なんかきてた?」

怜が不思議そうに聞いてくるが驚きで声も出ない。

「玲央?」

「……面倒くさ」

「え?」

怜が画面を覗き見てきた。

「わぁ~!いっぱい来てるね!あ、僕のも来てるかも~!」

「…怜、何でお前はそんな反応が軽いんだ?」

「え?あ、そっか…玲央、スマホ苦手だもんね」

いやこの着信の量にスマホ苦手とか関係ないだろ。てかこれに返事…?無理だ…

面倒くさすぎて一瞬スマホ投げそうになった。

「怜…そっちから言っておいてくれ。」

「了解!わ、僕の方にもたっくさ~ん!電源切ってたから心配掛けちゃったのかなぁ~?」

クスクスと笑いながら言う怜。

「怜も電源切れてたのか?俺、切った覚えないんだが…」

「あ、それやったの僕!」

なんで…?

「ごめんね?この連絡の嵐、昨日の三時ぐらいから来ててさ~」

「は?夜中の?」

「うん!着信音がうるさいから自分のと玲央のも切っちゃった!」

うん…まあ、バカだろあいつら。
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