星に愛された彼女は
「あっ!あれがいいっ!」
怜はやっと思いついたのかパッと顔を上げた。
「なに?」
「チャーハン!」
……そんなものでいいの?
私は時間がないのに気が付いてとりあえずチャーハンを二人前作った。
「はい。」
「うわぁ~!おいしそ~!」
怜の前に持ってくると怜はパ~ッと目を輝かせてチャーハンを食べ始めた。
怜が食べ始めるのを見て私も一口パクリ。
そんなにおいしいか?と思いながらも私と怜はチャーハンを完食した。
「よしっ!お腹いっぱいになったし学校に行こ~!」
「バイク?」
「もちろんっ!あ!今日は僕のに乗ってね!」
え…二人乗り?
「自分のに乗りたい。」
「美玲も聞いたでしょ?バイクで登校する人ばっかりで止めるところが少ないの!」
「なんで私たちが気を遣わないといけないの?」
面倒くさい。
てか、邪魔なバイク倒して止めればいいじゃん。
そんなことを思いながらも怜に甘い私は怜の後ろにまたがる。