初めての恋


運動が得意じゃない私


躓いて転けそうになりながらも何とか裏庭に繋がっている扉の前まで着いて、乱れた息を整える。


息が落ち着いたところで、「よし!」と心の中で掛け声をしてドアノブを握った時。





「呼び出して悪い」


耳に届いてきた……彼の声。


「ほんとだよー!今から部活なのに〜」


直後に聞こえてきたのは女の子の可愛らしい声……


今扉の向こうには、鈴村くんと誰だかわからないけど、女の子がいる。


2人は楽しそうに話してて、とてもじゃないけど入って行ける状況じゃなくて、ドアノブから手を離した。


またの機会にしようと踵を返そうとした時


「ずっと好きだった。
俺と付き合ってほしい」


そう彼の声が聞こえてきた。


金縛りにあったかのように動かなくなる体。



「わ、私も…!玲央のことが好き!」


女の子の声が聞こえてきて……





< 5 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop