体育教師。
「これから学校が楽しみになりそう…。」
これが私の本音。
私はもう恋してた。
佐藤先生に。
教室に戻ってから、さっきの赴任式の佐藤先生の言葉を頭の中で繰り返した。
「…ゆっ!まゆ!」
「繭!何ボーッとしてんの?」
奏は、1つ年上の彼氏と行く旅行のパンフレットを見ながら私に言った。
「えっ…してないよ!」
「怪し〜!何か隠してる!」
奏は私の事何でも分かるんだね。
まるで私の心の中が透けているかのように…。