(仮)愛人契約はじめました
「熱々ですね、いつの間に」
ひそひそと言ってくる友希に、唯由もひそひそと返す。
「全然熱々じゃないの。
物を見るように私を見てるの」
「なにしてるんだ。
行くぞ、蓮形寺。
ひいじいさん、今日はいるはずだ」
中央の大階段に足をかけた蓮太郎が振り返り言った。
洋館の上の階から山に抜けられる場所があるらしい。
いってらっしゃいませ、と今、唯由がお掃除のコツを聞いたメイドたちや友希が階段下から頭を下げて見送ってくれる。
「いってらっしゃいませ、唯由様、蓮太郎様」
と直哉も頭を下げた。
うん、と頷き階段を上がりかけた蓮太郎だったが。
「待て」
と足を止め、直哉を振り返る。
「なんで俺が蓮形寺で、お前が唯由だ……」
ひそひそと言ってくる友希に、唯由もひそひそと返す。
「全然熱々じゃないの。
物を見るように私を見てるの」
「なにしてるんだ。
行くぞ、蓮形寺。
ひいじいさん、今日はいるはずだ」
中央の大階段に足をかけた蓮太郎が振り返り言った。
洋館の上の階から山に抜けられる場所があるらしい。
いってらっしゃいませ、と今、唯由がお掃除のコツを聞いたメイドたちや友希が階段下から頭を下げて見送ってくれる。
「いってらっしゃいませ、唯由様、蓮太郎様」
と直哉も頭を下げた。
うん、と頷き階段を上がりかけた蓮太郎だったが。
「待て」
と足を止め、直哉を振り返る。
「なんで俺が蓮形寺で、お前が唯由だ……」