(仮)愛人契約はじめました
「干支は唯由ちゃんと一緒かな~?」

 紗江はそんな曖昧なことを言って、

「二周り違うでしょうが」
と早月に言われている。

 ははは、と二人、笑っていた。

「び、美魔女……?」
と唯由が呟く。

 いや、美魔女というより、ふわっと可愛い感じで年がわからないというか。

 うちの親と並んでたら、完全に親子だけどな。

 そう思いながら、はしゃぐ二人を眺めている唯由を、蓮太郎は眺めていた。



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