(仮)愛人契約はじめました
……もしかして、
「森村裕輝っ!?」
えっ? とそのカップルの男の方が振り返った。
話を聞いてみると、彼はほんとうにあのコンパの日、話題にのぼっていた森村裕輝だった。
「ありがとう、森村さん」
「ありがとう、森村」
「えっ?
なんの話?」
人の良さそうな森村はいきなり二人に礼を言われて困っていた。
いや、彼の話題が出なかったら、お互いのコンパが合流することなく、愛人契約を交わすこともなかったからだ。
「自転車の人にもよろしく」
「自転車の人、誰……?」
「唯由、自転車の人の連絡先は俺が知ってるから」
「だから、自転車の人、誰……?」
森村は困惑しつづけたが、帰りの新幹線でもバッタリ一緒になり、みんなで楽しく帰った。
「森村裕輝っ!?」
えっ? とそのカップルの男の方が振り返った。
話を聞いてみると、彼はほんとうにあのコンパの日、話題にのぼっていた森村裕輝だった。
「ありがとう、森村さん」
「ありがとう、森村」
「えっ?
なんの話?」
人の良さそうな森村はいきなり二人に礼を言われて困っていた。
いや、彼の話題が出なかったら、お互いのコンパが合流することなく、愛人契約を交わすこともなかったからだ。
「自転車の人にもよろしく」
「自転車の人、誰……?」
「唯由、自転車の人の連絡先は俺が知ってるから」
「だから、自転車の人、誰……?」
森村は困惑しつづけたが、帰りの新幹線でもバッタリ一緒になり、みんなで楽しく帰った。