私は天使に侵されている
「美麗は、両親は?」
「ん?私が大学生の時に、事故で亡くなったの」
「え!?二人共?」
「うん」
「そうなんだ。じゃあ…身内は?」
「いないよ」
「………」
「え?来夢くん?」
来夢は、苦しそうに顔を歪めた。
「寂しいよね……
大丈夫。美麗には、僕がいるからね!
美麗を一人にしないからね!」
「来夢くん…
うん…ありがとう!」
二人は、微笑み合った。
それから別々に風呂に入り“絶対、何もしないから!”と言われ、美麗のシングルベットに二人は横になった。
「ねぇ、抱き締めるのはいい?
抱き締めるだけで、それ以上はしないから」
「うん…」
来夢の腕枕で横になり、そのまま抱き締められた。
「やっぱ、甘い…」
「それ、よくわかんないよ」
「フフ…僕にしかわからないよ、きっと…」
来夢を見上げ、左耳に目が行く。
「ねぇ、ずっと気になってたんだけど…」
「ん?」
「来夢くんが左耳にしてるピアス、羽?」
「うん、そうだよ」
「綺麗だね!あれ?でも、この前してたのは黒い羽だったような……」
「うん、これは“天使の羽”
もうひとつは“悪魔の羽”なの。
ほんとはそれでひと組なんだけど、その日の気分で片方だけつけてるんだよ」
「へぇーでも、悪魔の羽ってちょっと怖いな…」
「フフ…そう?」
「うん、今つけてるピアスいいなぁ。
どこで売ってるの?」
「これは、特注で作ってもらったからどこにもないよ」
「そうなんだ~」
「欲しいなら、あげる!」
「え!?そんな、ダメだよ!
なんか小さいダイヤ?ついてて高そうだし!」
「ううん。あげる!取って?僕今、美麗を腕枕してるから取れない」
「でも…」
「いいから!」
「うん…」
ゆっくり、来夢の左耳からピアスを外した美麗。
「ん?私が大学生の時に、事故で亡くなったの」
「え!?二人共?」
「うん」
「そうなんだ。じゃあ…身内は?」
「いないよ」
「………」
「え?来夢くん?」
来夢は、苦しそうに顔を歪めた。
「寂しいよね……
大丈夫。美麗には、僕がいるからね!
美麗を一人にしないからね!」
「来夢くん…
うん…ありがとう!」
二人は、微笑み合った。
それから別々に風呂に入り“絶対、何もしないから!”と言われ、美麗のシングルベットに二人は横になった。
「ねぇ、抱き締めるのはいい?
抱き締めるだけで、それ以上はしないから」
「うん…」
来夢の腕枕で横になり、そのまま抱き締められた。
「やっぱ、甘い…」
「それ、よくわかんないよ」
「フフ…僕にしかわからないよ、きっと…」
来夢を見上げ、左耳に目が行く。
「ねぇ、ずっと気になってたんだけど…」
「ん?」
「来夢くんが左耳にしてるピアス、羽?」
「うん、そうだよ」
「綺麗だね!あれ?でも、この前してたのは黒い羽だったような……」
「うん、これは“天使の羽”
もうひとつは“悪魔の羽”なの。
ほんとはそれでひと組なんだけど、その日の気分で片方だけつけてるんだよ」
「へぇーでも、悪魔の羽ってちょっと怖いな…」
「フフ…そう?」
「うん、今つけてるピアスいいなぁ。
どこで売ってるの?」
「これは、特注で作ってもらったからどこにもないよ」
「そうなんだ~」
「欲しいなら、あげる!」
「え!?そんな、ダメだよ!
なんか小さいダイヤ?ついてて高そうだし!」
「ううん。あげる!取って?僕今、美麗を腕枕してるから取れない」
「でも…」
「いいから!」
「うん…」
ゆっくり、来夢の左耳からピアスを外した美麗。