私は天使に侵されている
でも強引に令子もついて来て、結局みんなで近くの店に行くことになった一行。

みんな別々にバイクに乗り込む。
「はい!美麗、ヘルメット!」
「うん、ありがとう…」
「美麗?」
「ごめんね…私、態度悪かったよね……」
受け取ったヘルメットを抱き締め、俯いた美麗。

「え?そう?どこが?」
「ヤキモチ妬いちゃった…」
「え!?何、その魅力的な言葉!」
「え……?」
呟き言った美麗の言葉に、来夢が嬉しそうに返す。

「ヤキモチって何?
美麗、ヤキモチ妬いてくれたの!?
嬉しい~!」
「嬉しいの?」
「うん!だって、それくらい僕のこと大好きってことでしょ?嬉しいよ!」
「うん、好きだよ。
だからさっき、みんなの話に入っていけなかったこととか、令子ちゃんが来夢の腕にしがみついたりしたことにヤキモチ妬いちゃったの……」
「そうなんだぁ!
嬉しい~!実は、令子に触られて嫌だなぁって思ってたの。でも美麗がヤキモチ妬いてくれるなら、ちょっと良かったかな(笑)
……なんてね(笑)!
大丈夫だよ!もう…触らせないからね!
ごめんね…僕、美麗に寂しい思いさせてたんだね……」
そう言って来夢は、美麗を抱き締めた。
そして額にキスをして、自分の額をくっつけた。

「もう…寂しい思いさせないよ」
と、呟いて今度は口唇を重ねた。

そして店に来夢と美麗が着くと、既に健悟達が花火を選んでいた。
来夢は美麗の手を指を絡めて、しっかり繋いでいる。

もう絶対、寂しい思いをさせないように━━━━━
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