私は天使に侵されている
そして再度、丘の上に戻った。
その頃には、辺りは暗くなり始めていてちょうど花火ができる頃合いだ。
「ちょうどいいな!」
「やろうぜ~」
健悟が率先して、やり始める一行。
「美麗は、僕とこっちで楽しもうね~!」
来夢は一掴みガバッと花火を掴み、美麗の手を引いてみんなの輪から外れた。
「え?みんなでした方が、楽しいよ?」
「ううん、僕は美麗と“二人で”したいの!」
「………………
私があんなこと言ったからだよね?
いいんだよ?
ただのヤキモチだから!気にしないで?」
美麗は、来夢を安心させるように微笑んだ。
「…………そんな風に笑わないでよ…!」
「え……?」
「美麗のそんな笑顔は見たくない」
来夢を安心させるように微笑んだつもりが、逆に悲しそうに顔を歪めていた美麗。
「来夢?」
「美麗のワガママなら、聞いてあげるよ!
だって……僕は美麗のモノなんだから」
「うん、ありがとう!」
「フフ…花火、しよ?」
美麗が再び微笑むと、来夢も安心したように微笑んだ。
ジッポーを取り出した来夢。
「来夢の私物って、天使と悪魔ばっかなんだね!
このライターもだし、ピアスも、刺青も……あ、あと!ヘルメットも!」
「うん、僕その物でしょ?」
「え?でも…悪魔……」
「ん?」
「来夢は“天使”だよ!
悪魔って感じしないよ」
「そう?
今にわかると思うよ?」
含みのある来夢の笑顔。
「え……?あの、それって━━━━━━」
「早く、しよ?
どれからする~?」
聞き返そうとして、来夢の言葉で遮られた。
その頃には、辺りは暗くなり始めていてちょうど花火ができる頃合いだ。
「ちょうどいいな!」
「やろうぜ~」
健悟が率先して、やり始める一行。
「美麗は、僕とこっちで楽しもうね~!」
来夢は一掴みガバッと花火を掴み、美麗の手を引いてみんなの輪から外れた。
「え?みんなでした方が、楽しいよ?」
「ううん、僕は美麗と“二人で”したいの!」
「………………
私があんなこと言ったからだよね?
いいんだよ?
ただのヤキモチだから!気にしないで?」
美麗は、来夢を安心させるように微笑んだ。
「…………そんな風に笑わないでよ…!」
「え……?」
「美麗のそんな笑顔は見たくない」
来夢を安心させるように微笑んだつもりが、逆に悲しそうに顔を歪めていた美麗。
「来夢?」
「美麗のワガママなら、聞いてあげるよ!
だって……僕は美麗のモノなんだから」
「うん、ありがとう!」
「フフ…花火、しよ?」
美麗が再び微笑むと、来夢も安心したように微笑んだ。
ジッポーを取り出した来夢。
「来夢の私物って、天使と悪魔ばっかなんだね!
このライターもだし、ピアスも、刺青も……あ、あと!ヘルメットも!」
「うん、僕その物でしょ?」
「え?でも…悪魔……」
「ん?」
「来夢は“天使”だよ!
悪魔って感じしないよ」
「そう?
今にわかると思うよ?」
含みのある来夢の笑顔。
「え……?あの、それって━━━━━━」
「早く、しよ?
どれからする~?」
聞き返そうとして、来夢の言葉で遮られた。