私は天使に侵されている
「うぅ…来…夢…や、め…」
令子が必死にもがいている。
顔面をテーブルに押さえつけられていて、苦しそうにもがいている。
「お願い!来夢、やめて!このままじゃ…令子ちゃんが…」
美麗が来夢の服を掴んで、必死にとめる。
健悟達は、恐ろしくて動くことさえできない。
「令子、苦しい?」
「うがぁ…苦し……」
「苦しいよね?
僕だって苦しかったんだよ。
僕の美麗にあんな言い方……
美麗、とっても傷ついて可哀想……」
こんなに雰囲気は恐ろしいのに、声やトーン、話し方はいつもの来夢と変わらない。
むしろ表情も柔らかく、穏やかなのだ。
「ご、めん…なさ…」
令子は息苦しさと、恐ろしさで身体がぶるぶる震えている。
「来夢!!お願い!!
お願いだから、令子ちゃんを離して!」
このままでは、本当に令子が死ぬかもしれない。
美麗は必死な思いで、来夢に横から抱きつき懇願した。
「はぁーい!」
可愛らしい返事をし、そこでやっと来夢は令子の頭を離したのだった。
令子はその場でへたりこんだ。
「令子、早く消えて。
それとも、本当に死にたい?」
床にへたりこんでいる令子を見下すように見て言った。
「━━━━━━!!!」
令子は来夢の自分を見る目が恐ろしくて、ぶるぶる首を振りたまり場を去っていった。
「来夢…」
「ん?なぁに?美麗」
美麗に向き直る来夢。
穏やかに微笑んでいる。
でも今はその笑顔が恐ろしい。
「もう、あんなことやめて…?お願い……」
来夢の“悪魔”の部分を見たようで、美麗は恐る恐る言った。
「僕を怒らせるようなことしなければ、あんなことしないよ。
“美麗を傷つけたり、僕から美麗を離したり”しなければ」
来夢は、美麗にではなく健悟達に言うように言い放ったのだった。
令子が必死にもがいている。
顔面をテーブルに押さえつけられていて、苦しそうにもがいている。
「お願い!来夢、やめて!このままじゃ…令子ちゃんが…」
美麗が来夢の服を掴んで、必死にとめる。
健悟達は、恐ろしくて動くことさえできない。
「令子、苦しい?」
「うがぁ…苦し……」
「苦しいよね?
僕だって苦しかったんだよ。
僕の美麗にあんな言い方……
美麗、とっても傷ついて可哀想……」
こんなに雰囲気は恐ろしいのに、声やトーン、話し方はいつもの来夢と変わらない。
むしろ表情も柔らかく、穏やかなのだ。
「ご、めん…なさ…」
令子は息苦しさと、恐ろしさで身体がぶるぶる震えている。
「来夢!!お願い!!
お願いだから、令子ちゃんを離して!」
このままでは、本当に令子が死ぬかもしれない。
美麗は必死な思いで、来夢に横から抱きつき懇願した。
「はぁーい!」
可愛らしい返事をし、そこでやっと来夢は令子の頭を離したのだった。
令子はその場でへたりこんだ。
「令子、早く消えて。
それとも、本当に死にたい?」
床にへたりこんでいる令子を見下すように見て言った。
「━━━━━━!!!」
令子は来夢の自分を見る目が恐ろしくて、ぶるぶる首を振りたまり場を去っていった。
「来夢…」
「ん?なぁに?美麗」
美麗に向き直る来夢。
穏やかに微笑んでいる。
でも今はその笑顔が恐ろしい。
「もう、あんなことやめて…?お願い……」
来夢の“悪魔”の部分を見たようで、美麗は恐る恐る言った。
「僕を怒らせるようなことしなければ、あんなことしないよ。
“美麗を傷つけたり、僕から美麗を離したり”しなければ」
来夢は、美麗にではなく健悟達に言うように言い放ったのだった。