私は天使に侵されている
その後、来夢と美麗はマンションに帰った。

杉宮が夕食を作っている間、美麗はソファで来夢にキス責めにあっていた。
「来夢、くすぐった…いよ…」
「んーだってぇ…美麗が可愛いんだもん!
………ねぇ、美麗」
一度、口唇を離し美麗の顔を覗き込んだ来夢。

「ん?」
「さっきはごめんね。怖い思いさせて!」
「あ、いや…」
「でもね、美麗にあんな言い方してるの聞いちゃったら頭にくるよ!それはわかってくれるよね?」
「う、うん…」
「僕、我慢なんてしないから、美麗も覚えておいて?
美麗が僕から離れたり、傷ついたりしたら容赦しないから!」
「………」
「でも、安心して?
なるべく、美麗の前であんなの見せないようにするからね!」
「うん…」

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そうは言っていた来夢だが、美麗はまた恐ろしい思いをすることになる。

いつものようにファミレスで仕事中、令子が来店してきた。
「いらっしゃいま……令子ちゃん…」
「美麗さん、ちょっといいですか?」
「うん…」
令子に連れられ、ファミレスの裏に行く美麗。

そこには━━━━━━━
男1「令子ちゃーん、この子?」
男2「可愛い~」
男3「聞いてたのより、可愛いじゃん!」
男1「マジでいいの?」
「うん、好きにして!」

「え?令、子…ちゃん…?」
グッと男達に引き寄せられた、美麗。

男2「腕、ほっせー」
男3「押えてろよ!スゲーマジで可愛い~興奮する!」
「嫌!!離して!!
嫌ぁぁぁーーーー!!」

令子はその姿をただ冷めた目で見ていた。
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