私は天使に侵されている
無惨とおぞましさ
次の日、大学に高級車が止まった。
周りのみんなが注目している。
「スゲー、高級車だ!」
「誰の車?」
「来夢様じゃね?」
「でも、来夢様はバイク通学だろ?」
通りすがりの生徒達が、口々に話している。
運転席から杉宮が出てくる。
「草野さんですね」
「はい。言われた通り、昨日一緒にいた二人も呼びました」
昨日の花見の後草野は、杉宮から連絡を受け、一緒にいた二人と一緒に大学で待つように言われていた。
「ではお三方、お乗りください」
後部座席と助手席を開けた杉宮。
三人は静かに乗り込んだ。
杉宮も運転席に乗り込み、ゆっくり走り出す。
「あの…」
張り詰めている車内。
助手席に座っている草野が、杉宮に恐る恐る声をかけた。
「はい、なんでしょうか?」
「どこに向かっているんですか?」
「わかっていらっしゃるんじゃないんですか?」
「え……」
「来夢様の暴走族のたまり場に向かってます。
来夢様より、貴女方を連れてくるように言われましたので」
「そこに、美麗さんもいるんですか?」
「いえ、美麗様はお仕事中ですので」
「そうですか……
あの!私達、悪気はなかったんです!
ちょっと、美麗さんにヤキモチ妬いてつい…あんなことを………」
「僕に言われても困ります。
来夢様に直接言えばよろしいのでは?」
草野達は、既に恐怖で震えていた。
とにかく許されたくて、必死に杉宮に弁解していた。
しかし杉宮は淡々と答え、ただ車を走らせていた。
周りのみんなが注目している。
「スゲー、高級車だ!」
「誰の車?」
「来夢様じゃね?」
「でも、来夢様はバイク通学だろ?」
通りすがりの生徒達が、口々に話している。
運転席から杉宮が出てくる。
「草野さんですね」
「はい。言われた通り、昨日一緒にいた二人も呼びました」
昨日の花見の後草野は、杉宮から連絡を受け、一緒にいた二人と一緒に大学で待つように言われていた。
「ではお三方、お乗りください」
後部座席と助手席を開けた杉宮。
三人は静かに乗り込んだ。
杉宮も運転席に乗り込み、ゆっくり走り出す。
「あの…」
張り詰めている車内。
助手席に座っている草野が、杉宮に恐る恐る声をかけた。
「はい、なんでしょうか?」
「どこに向かっているんですか?」
「わかっていらっしゃるんじゃないんですか?」
「え……」
「来夢様の暴走族のたまり場に向かってます。
来夢様より、貴女方を連れてくるように言われましたので」
「そこに、美麗さんもいるんですか?」
「いえ、美麗様はお仕事中ですので」
「そうですか……
あの!私達、悪気はなかったんです!
ちょっと、美麗さんにヤキモチ妬いてつい…あんなことを………」
「僕に言われても困ります。
来夢様に直接言えばよろしいのでは?」
草野達は、既に恐怖で震えていた。
とにかく許されたくて、必死に杉宮に弁解していた。
しかし杉宮は淡々と答え、ただ車を走らせていた。