私は天使に侵されている
次の日━━━━━━━
「美麗、約束!ちゃんと守ってね!」
「うん。じゃあ…行ってくるね。送ってくれてありがとう」
いつものようにファミレス前まで送り、来夢は美麗からヘルメットを受けとりながら言った。
「うん!
あ、美麗」
「ん?」
「僕が大学に行ってるからって、油断は禁物だよ?」
「え?」
「僕はね、美麗を失わない為なら“何でも”するからね!“一切、手段は選ばないよ”」
そう言って、美麗の頬を撫でた。
来夢は、自分が落ちて壊れていくのを感じていた。
自分でもびっくりだった。
美麗が自分以外の男と話してるのを見ただけで、嫉妬で狂いそうになった自分自身に。
きっともう……美麗を片時も放せないだろう。
「ごめんね…美麗…」
「え?何?聞こえなかった」
「ううん~、早く行かないと遅刻じゃない?」
「え?あ!ほんとだ!じゃあ、今度こそ行ってきます!」
パタパタと店内に駆けていった美麗だった。
そして来夢の元に、ある女が近づいてくる。
「来夢様」
「よろしくね!」
「はい、貴方様の仰せのままに」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「美麗ちゃん」
「あ、おはようございます。鳥部さ……あ、違う!店長」
「だから、いいって!鳥部で。俺達、同期なんだし!」
「はい、じゃあ“鳥部さん”で!」
「だから!勇作でいいってずっと言ってんじゃん!」
「それは……」
「フフ…だよね…
あ!そうだ!今日から入ったパートの“明知 加枝”さん」
「明知です。よろしくお願いします」
「あ、熊川です。よろしくお願いします!」
ペコッと頭を下げた、美麗。
綺麗な人……
美麗は、明知を見て思っていた。
誰もいない裏手━━━━━━
「名前は“鳥部 勇作”
美麗様とは、同期の社員みたいです。
美麗様は警戒してるみたいですが、おそらく鳥部さんは美麗様に好意をもっているように見えました」
明知がこっそり、誰かに電話をしていた。
「美麗、約束!ちゃんと守ってね!」
「うん。じゃあ…行ってくるね。送ってくれてありがとう」
いつものようにファミレス前まで送り、来夢は美麗からヘルメットを受けとりながら言った。
「うん!
あ、美麗」
「ん?」
「僕が大学に行ってるからって、油断は禁物だよ?」
「え?」
「僕はね、美麗を失わない為なら“何でも”するからね!“一切、手段は選ばないよ”」
そう言って、美麗の頬を撫でた。
来夢は、自分が落ちて壊れていくのを感じていた。
自分でもびっくりだった。
美麗が自分以外の男と話してるのを見ただけで、嫉妬で狂いそうになった自分自身に。
きっともう……美麗を片時も放せないだろう。
「ごめんね…美麗…」
「え?何?聞こえなかった」
「ううん~、早く行かないと遅刻じゃない?」
「え?あ!ほんとだ!じゃあ、今度こそ行ってきます!」
パタパタと店内に駆けていった美麗だった。
そして来夢の元に、ある女が近づいてくる。
「来夢様」
「よろしくね!」
「はい、貴方様の仰せのままに」
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「美麗ちゃん」
「あ、おはようございます。鳥部さ……あ、違う!店長」
「だから、いいって!鳥部で。俺達、同期なんだし!」
「はい、じゃあ“鳥部さん”で!」
「だから!勇作でいいってずっと言ってんじゃん!」
「それは……」
「フフ…だよね…
あ!そうだ!今日から入ったパートの“明知 加枝”さん」
「明知です。よろしくお願いします」
「あ、熊川です。よろしくお願いします!」
ペコッと頭を下げた、美麗。
綺麗な人……
美麗は、明知を見て思っていた。
誰もいない裏手━━━━━━
「名前は“鳥部 勇作”
美麗様とは、同期の社員みたいです。
美麗様は警戒してるみたいですが、おそらく鳥部さんは美麗様に好意をもっているように見えました」
明知がこっそり、誰かに電話をしていた。