私は天使に侵されている
━━━侵食━━━
次第におかして行って、くい込むこと。

初めて逢った時から、来夢は既に美麗の中に侵食し始めていた。
少しずつ
少しずつ
少しずつ…………


“天使”の顔をして近づき、可愛らしい容姿、人懐っこい微笑み、穏やかな雰囲気、少し甘えるようにすがる声………それらを纏って心を奪い、けっして放さない。

放れようとすると“悪魔”になり、今度は周りを壊し始めた。


気づいた時には、もう……手遅れだった。



来夢という天使の顔をした悪魔に、侵され、囚われていた。

もう美麗は、逃げられない。


いや━━━━━━


「もう…私の方が、放れられないの。
だから━━━━━」


放さないで?来夢━━━━━




来夢と美麗は……

永遠にお互いを侵食し続け、放れられない━━━





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