制服の下(に何があるのか考えた結果)
第19話 今日其壱
朝 ベッドに一人
驚いて階段を駆け下りる
靴はある
良かった と思う自分がいた
リビングの扉を開く
あいつは昨日までと同じように
キッチンに立っている
驚かすなよ と思う自分に気がつく
フレンチトーストか
焼くまでもう少し待つのかな
そんなことを考えながら
冷凍のストロベリーミックスを皿に出す
じゅっとバターが香る
フライパンに引き寄せられる
「瓜生あぶないよ」
あいつが真剣に怒る
「ガキじゃねーんだよ」
離れてボウルの生クリームをなめる
「そういうことする人がねぇ」
とあいつはフライパンを落としかける
「笑ってんじゃねーよ フレンチトーストがあぶないだろ」
俺は皿を差し出す
「フレンチトーストの心配ですか」
あいつはまた肩をゆらす
反論するのも面倒だ
皿を両手に持ってテーブルに並べる
2人分の朝食
明日はどうなるんだ 騒ぐ俺の胸の奥
紅茶のポットが近づいてくる
昨日も今日もきっとこの先も
湯気の形なんてものは
さほど変わるようなものでもないだろう
いや それは違う
変わっていくんだ きっと
何だ 自分だけの
元の生活にもどるだけなのに
はがゆくて仕方ない俺の喉の奥
驚いて階段を駆け下りる
靴はある
良かった と思う自分がいた
リビングの扉を開く
あいつは昨日までと同じように
キッチンに立っている
驚かすなよ と思う自分に気がつく
フレンチトーストか
焼くまでもう少し待つのかな
そんなことを考えながら
冷凍のストロベリーミックスを皿に出す
じゅっとバターが香る
フライパンに引き寄せられる
「瓜生あぶないよ」
あいつが真剣に怒る
「ガキじゃねーんだよ」
離れてボウルの生クリームをなめる
「そういうことする人がねぇ」
とあいつはフライパンを落としかける
「笑ってんじゃねーよ フレンチトーストがあぶないだろ」
俺は皿を差し出す
「フレンチトーストの心配ですか」
あいつはまた肩をゆらす
反論するのも面倒だ
皿を両手に持ってテーブルに並べる
2人分の朝食
明日はどうなるんだ 騒ぐ俺の胸の奥
紅茶のポットが近づいてくる
昨日も今日もきっとこの先も
湯気の形なんてものは
さほど変わるようなものでもないだろう
いや それは違う
変わっていくんだ きっと
何だ 自分だけの
元の生活にもどるだけなのに
はがゆくて仕方ない俺の喉の奥