制服の下(に何があるのか考えた結果)
第20話 今日其弐
今日はどうする
明日はどう去る
皿を拭き終えたあいつが
黙ったまま立っている
リビングのソファーから
「今から出かけるか」なんて言ってみたり
「今日はここに居たい」とあいつは隣に座る
俺の左肩にあいつの頭が乗る
人の頭部は重い
それはどうでもいい事だ
「実はもっと前に引っ越しの事わかってたんだ」
左耳から入る小さな声
「母さんのここでの仕事が短い事も」
淡々とどうでもよくない告白が脳みそに届く
「春に引っ越して学校変わって面倒だなって思ってた。
けど、学校に瓜生がいたんだ。
なんかさ、おんなじ様につまんなそーにしててさ。
で、瓜生が隣の家に入っていくのを見た時に運命だと思った。
もうこれは告白してしまえって。ダメでもどうせ引っ越しするし。
だけど、告白したらしたで好きがでっかくなっちゃってさ。
好きって言うと収まりつかないって初めてわかった。
で、母さんの仕事がやっぱり終わってまた別の所へ引っ越しが決まった。
だから出来る限り一緒にたくさん過ごしたかった。
一人暮らししてるって聞いた時にはもう天啓だと思ったよ。
だから引っ越しの準備してたキャリーケースそのまま持ってきた。
でもこの事を瓜生に言うか迷ってた。瓜生がどう言うか怖かった。
だけど、カウントダウンが終わりに近づいて寂しくて、一緒に寝るには
これくらいの理由を言わないと納得してくれないと思って。
ごめん。自分の都合で、全部」
左耳があいつの余韻を残す
なんだよ早く言えよなんて
言えない
それはこんな告白をさせたのは俺の都合
だとわかっている
時計の2つの針が12時に近づく
窓からの光が方向を変えていた
あいつの頭が
このままそこにはいないと
秒針が
影が
教えてくれた
明日はどう去る
皿を拭き終えたあいつが
黙ったまま立っている
リビングのソファーから
「今から出かけるか」なんて言ってみたり
「今日はここに居たい」とあいつは隣に座る
俺の左肩にあいつの頭が乗る
人の頭部は重い
それはどうでもいい事だ
「実はもっと前に引っ越しの事わかってたんだ」
左耳から入る小さな声
「母さんのここでの仕事が短い事も」
淡々とどうでもよくない告白が脳みそに届く
「春に引っ越して学校変わって面倒だなって思ってた。
けど、学校に瓜生がいたんだ。
なんかさ、おんなじ様につまんなそーにしててさ。
で、瓜生が隣の家に入っていくのを見た時に運命だと思った。
もうこれは告白してしまえって。ダメでもどうせ引っ越しするし。
だけど、告白したらしたで好きがでっかくなっちゃってさ。
好きって言うと収まりつかないって初めてわかった。
で、母さんの仕事がやっぱり終わってまた別の所へ引っ越しが決まった。
だから出来る限り一緒にたくさん過ごしたかった。
一人暮らししてるって聞いた時にはもう天啓だと思ったよ。
だから引っ越しの準備してたキャリーケースそのまま持ってきた。
でもこの事を瓜生に言うか迷ってた。瓜生がどう言うか怖かった。
だけど、カウントダウンが終わりに近づいて寂しくて、一緒に寝るには
これくらいの理由を言わないと納得してくれないと思って。
ごめん。自分の都合で、全部」
左耳があいつの余韻を残す
なんだよ早く言えよなんて
言えない
それはこんな告白をさせたのは俺の都合
だとわかっている
時計の2つの針が12時に近づく
窓からの光が方向を変えていた
あいつの頭が
このままそこにはいないと
秒針が
影が
教えてくれた