無彩色なキミに恋をして。

上から1つ、また1つとボタンを外すと
見えてくるその先は、燈冴くんの肌…

鎖骨から下に…鍛え上げられているその体には
余分な贅肉なんて全くなくて。
見惚れるくらい綺麗な肌質と程良い筋肉に
思わずゴクリと生唾を呑み込んでしまう。

「そんなに見られていると…
 さすがに恥ずかしいんですが…」

「え…ッ!?」

どれほど凝視していたのだろうか。
言われて初めて我に返り
自分の目線が胸元に行っていた事に気付いたときには、もうすでにシャツのボタンは残り1つまで開けていた。

「み、見てないッ!!
 全然ッ!これは違うのよ!
 着替えを手伝っていただけで―――」

「緋奈星さま…」


え・・・――――



外しかけていたボタンから手を離したわたしの腕を、掴み離さない…燈冴くん。
じっと熱い眼差しを注ぎながら
一言だけ囁く。


「ごめん…」



「えッ…んッ!?」



驚くのも束の間
彼の方にグッと腕を引っ張られ
ソファに乗っかるような体制に
そのまま、唇を奪われた―――

「ん゛ッ」

怪我をしていない手を後頭部へとまわされ
髪に指を絡めるようにして離さない。
ビクともしない力強さと
口内を犯していく燈冴くんの舌に
思考が止まりそう…―――

「やめ…て…んッ」

甘すぎる彼のキスは
とても熱かった。

「ハ、ァ…」

一瞬離れた唇。
その吐息からも彼の熱を感じる。




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