無彩色なキミに恋をして。
そっとベッドの横に腰を下ろして
彼が眠るのを静かに見守っていると
次第に少しずつ強張っていた表情が和らいでいき、小さく寝息が聞こえてきた。
眠れたみたいで
とりあえず良かったかな…。
寝顔を見つめていると
キスを改めて思い出す…
高熱で気持ちがそっちに気を取られていたから
今になって心臓がまた大きく跳ねる。
燈冴くん…
どうしてキスを…
わたしも
拒もうとしなかった。
嫌…じゃなかったんだ
それよりも…
もっと別の感情…
わたし
あなたの事が知りたい。
執事の貴方じゃなくて
燈冴くんを…
この、今の気持ちに
頭も心も整理が出来ずにいる――――
【2人きりの…危険な時間?終】