思っていたのと 違うのですか‼︎

3-2



控室に戻り、タブレットに打ち込んでいると葉山さんが申し訳なさそうに入ってくる。

「お疲れの所申し訳ありません。この後、少しお時間をよろしいでしょうか?」

首を傾げ、智さんを見れば

「よろしくないが」

とため息を吐く。

「行くぞ」と部屋を出る。

動き易き格好に既に着替え終わっていた私は2人の後ろをついて行く。


先程までいた広間に着くと、まだ大勢の人が残っている。

騒ついていたはずが、中に入った瞬間静まり返る。

もしかして、皆さんで和気藹々と楽しんでいた所をお邪魔しました?

確かに楽しんでいた所に大物が登場すれば、場が白けますよね。

申し訳ありません。

でも、私は着いて来ただけです。

きっと、挨拶したらすぐに帰りますので暫しお待ち下さい。

「どうぞ。こちらに」

葉山さんに案内させて、席に着く。

顔を上げれば、メインテーブルに一人。全注目を浴びている。

智さんを探せば、少し離れた所に立っていた。

何故!主役はあちらではないんですか!


辺りをキョロキョロしていると「よっ」と翔様が姿を現す。

その背後には鮫島。

何故いる?


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