思っていたのと 違うのですか‼︎
第4章
智さんの宣言通り私が妊娠したのは、創立パーティの1年後だった。
ある日突然、「病院に行くぞ」と言われ、言われるがまま検査を受ければ、先生「おめでとうございます」と言われた。
調子が乗らないとは思っていたが・・・
私以上に私をわかっている。
怖いんですが!
ソファに座らされ、テーブルの上にはスマをを私の手にはタブレットを渡され、「ここから動くな」という始末。
自覚症状ゼロの時点からの過保護ですか?
では、お言葉に甘えて。
診察日、教室の日など全て同行です。
甲斐甲斐しく私の世話をする智さんを見る葉山さんの顔が凄い事になっていますが、仕事はいいのでしょうか?
「いい訳ないでしょ!」
「だが」
「出産は体力勝負なのよ。ちゃんと運動して体力を付けないと!」
「だが」
「だがではありません。産むには智美さんなのよ」
ぷんぷんと怒っているお母様。
おでこに手を当てながら「ホントに親子なんだから」とボヤく。
私の隣に座り、
「私が智さんを身籠った時もそうだったのよ。いっぱい勉強してくれてたから、お任せしていたら、病院の先生に怒られたの。過保護も大概にして下さいって」
絶対に診察の時に言われるわよ
お母様はそう言いますが、既に昨日言われました。智さんは納得していないようでしたが。
智さんの言葉に甘えていた私も悪いと思うのですが、反省です。