思っていたのと 違うのですか‼︎
華やかな男女の団体は、どんどん賑やかになって行く。
格式のあるホテルでこのテンション。
すでにお酒でも入っているのでしょうか?
旦那様の右には、先程声をかけた男性が肩を抱き、綺麗な女性が旦那様の左腕に抱きついています。
このまま連れていかれるのでしょうか?
そしたら、私はどうしましょう?
待つのは得意なのでいいのですが、流石にお腹が空きました。
時計を見ると、なかなかいい時間の様です。
今日という日を思い返してみれば、寝たのは朝方。大涌谷へ行って、湯本を散策して、急いで電車で帰る。
私にしてはなかなかハードな1日です。
晩御飯を食べて、寝たいです。
帰ってしまってもいいでしょうか?
手を口に当て、小さな欠伸を隠す。
上げた手を掴まれ、顔を上げると旦那様。
「行くぞ」
腰を抱かれ、ホテルの奥へドンドン進んで、エレベーターに押し込まれる。
お友達はいいんですか?
と旦那様を見上げてみれば、眉間には深い皺。
余分な事は言わない方が良さそうです。
旦那様にエスコートされ、辿り着いたのは豪華な部屋。ポツンと机がセットさせている。
旦那様がスマートにエスコートしてくれ、席に着く。