思っていたのと 違うのですか‼︎


夢にまで見ていた時間はあっという間だった。

「父から話を伺いまして、是非お会いしたかったんです」

とまで言って頂き、私が聞きたかった事・私に聞きたかった事を話していると時間はあっという間だ。

 時間が止まればいいのに!

こんなに実りのある話が出来る人はなかなかいない。

この繋がりは“大事にしないと“そうお互いが思い、微笑み合う。

でも、終わりの時間は突然やって来るもので。

スマホがなり、お互いのスマホを確認する。

「私だ。ちょっと失礼」

席を立ち、電話に出る姿を見送る。

私もスマホを見ると、旦那様から連絡が入っている。

何事だろうと開くと、

[今、どこにいる]
[ホテルのラウンジにおります]
[どこのホテルだ]

すぐに返信が返って来る。暇なのかしら?

[ベリーヒルズ内のですが?]

やりとりをしていると、電話が終わり戻って来たが、席に着く様子はなく、

「すまない。急に戻らなくてはいけなくなってね」

鞄を手にする。

「こんなお開きになってしまって、申し訳ない」
「いえ。有意義な時間を過ぎさせて頂きました」
「是非、今度は我が家にいらして下さい」
「まぁ、今度はゆっくりとさせて頂かないと!」

フフフフ。ハハハハ。

しっかりと次のアポを取っておかないと!

「お時間が空きましたら、連絡して下さいね」

フフフフ
< 51 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop