思っていたのと 違うのですか‼︎


「亀塚かぁ、良い所着くねぇ」

「途中に休む場所があって、そこまでに過去を振り返り、残りで未来を考える。迷った人物には、ついそうさせてしまう。と以前書かれていて。描写から、探し当てました」

「今度行ってみるかな」

坂本と斉藤が山神談議で盛り上がっている。

ドンドン収集がつかない方向へ向かっている気がする。



「よし。行って来い」

翔が智の肩を強く叩く。

「行かないんですか?」

鮫島が首を傾げる。

「あの階段なんぞ、登りたくない。あいつの事だ、絶対に途中にいる。だから、お前も行け」
「えー」

我がながら自分に正直ですね。

「車で着てる。こいつを足に使え」
「そんで、智が交渉に失敗してもトモを確保して連れて来い。俺は社に戻る」

「了解です」と敬礼する鮫島。

リスクマネジメントですね。


「言葉ではなく態度でしますのはビジネスとしては正解だが、女性には態度より言葉だぞ」
「ベッドの中での言葉は無効ですから」
「女性は本音と上部だけの言葉聞き分けますから」

斉藤のアドバイスを皮切りに皆が声をかける。

智は苦笑いをしていた。

皆の余計なお節介がくすぐったいのだろう。

「じゃぁ、行きますよ」


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