関係に名前を付けたがらない私たち
最初はああだこうだと、他愛無い話をしていた。でも何がきっかけでそんな話に発展したかまでは覚えていないけれど、めぐちんから聞いたノストラダムスの大予言で場が盛り上がった。
「7月ってあと3ヵ月だよね。まじで世界終わんのかな」
「空から恐怖の大王ってさ、隕石説もあるしミサイル説もあるし、どっちにしてもやばくね?」
「えー、痛いのかなー」
確か7、8人くらいだったと思う。みんなアルコールを片手に不気味なノストラダムスネタで夢中になっていた。
最初は「そんなのあるわけないじゃん」とちょっとだけ小馬鹿にしていた私だったけれど、誰だったか「ベルリンの壁? あれも当てたらしいよ」
と、めぐちんと全く同じことを言い出したので「えっ」と背筋がひやりとした。
「頭に地図を持った男がどうのこうのって予言もあってさ、それがゴルバチョフさんだって言うし。ノストラダムスって他にも飛行機とかさ、あと世界情勢とか当ててるみたいだよ」
ちょっと頭のいい男の子が具体的なことを口にした。
ある種の催眠状態に陥ってしまったのか、私の頭の中はノストラダムスでいっぱいになっていた。
特に直近で訪れるかもしれない、7月の恐怖の大王の威力は凄まじく、私の精神はとんでもなく不安定に乱された。
「7月ってあと3ヵ月だよね。まじで世界終わんのかな」
「空から恐怖の大王ってさ、隕石説もあるしミサイル説もあるし、どっちにしてもやばくね?」
「えー、痛いのかなー」
確か7、8人くらいだったと思う。みんなアルコールを片手に不気味なノストラダムスネタで夢中になっていた。
最初は「そんなのあるわけないじゃん」とちょっとだけ小馬鹿にしていた私だったけれど、誰だったか「ベルリンの壁? あれも当てたらしいよ」
と、めぐちんと全く同じことを言い出したので「えっ」と背筋がひやりとした。
「頭に地図を持った男がどうのこうのって予言もあってさ、それがゴルバチョフさんだって言うし。ノストラダムスって他にも飛行機とかさ、あと世界情勢とか当ててるみたいだよ」
ちょっと頭のいい男の子が具体的なことを口にした。
ある種の催眠状態に陥ってしまったのか、私の頭の中はノストラダムスでいっぱいになっていた。
特に直近で訪れるかもしれない、7月の恐怖の大王の威力は凄まじく、私の精神はとんでもなく不安定に乱された。