人生を最高に謳歌する僕の復讐方法
二人目
計画を立てた当初、まだ金額は大した額ではなかった。 互いに高校生だからという意識もあったのだろう。
ところが二年に進級して僕がアルバイトを始めたと知ると、徐々に変わってきた。
人間はその昔、風呂がなかった時代には川で身体をザブザブ洗う程度だったはずだ。 春も夏も。 ところが長い年月の中で生活も進化し、桶に水を溜める発想を思いついた。
そして冬でも身体を洗いたい欲から大きな湯船に火を炊いて温めるという発想に発展したはずだ。
それが時代と共に変化し、それぞれの家で当たり前のように苦もなく、湯を張る事ができるようになったのだ。
便利さがすっかり身についた人間が不便な生活を強いられたら、どうなるだろうか。
受け入れるだろうか? それとも拒否して、なんとしてでも便利さを手に入れようとするだろうか?
僕は後者だと思っている。
便利さは武器だ、凶器だ。
一度、甘い密を吸い、その味を覚えたら手離さずにはいられない。
だから、あいつもそうなのだと思った。
僕がアルバイトで金を手に入れると、今までよりさらに要求する額が増えていったのだから。
普通なら殆どの人間が渡したくなくて、拒否するだろう。
だが、僕は喜んで渡した。 額ももちろん増やす事に同意して。
それは何故か? あいつを破滅させるためだ。
ところが二年に進級して僕がアルバイトを始めたと知ると、徐々に変わってきた。
人間はその昔、風呂がなかった時代には川で身体をザブザブ洗う程度だったはずだ。 春も夏も。 ところが長い年月の中で生活も進化し、桶に水を溜める発想を思いついた。
そして冬でも身体を洗いたい欲から大きな湯船に火を炊いて温めるという発想に発展したはずだ。
それが時代と共に変化し、それぞれの家で当たり前のように苦もなく、湯を張る事ができるようになったのだ。
便利さがすっかり身についた人間が不便な生活を強いられたら、どうなるだろうか。
受け入れるだろうか? それとも拒否して、なんとしてでも便利さを手に入れようとするだろうか?
僕は後者だと思っている。
便利さは武器だ、凶器だ。
一度、甘い密を吸い、その味を覚えたら手離さずにはいられない。
だから、あいつもそうなのだと思った。
僕がアルバイトで金を手に入れると、今までよりさらに要求する額が増えていったのだから。
普通なら殆どの人間が渡したくなくて、拒否するだろう。
だが、僕は喜んで渡した。 額ももちろん増やす事に同意して。
それは何故か? あいつを破滅させるためだ。