朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
勝手にやってくれ、と最初は思っていたが、さすがにこのままじゃ埒が明かない気がする。
泉だって、そろそろ焦ったく感じているんじゃないか……?

でも、それは京が考えることだ。
あのヘタレぶりをなんとかしてもらわないと、義弟だと認めたくもなくなるぞ。





親友を妹のところへ追いやって、一息つくことにした俺は、ビュッフェコーナーへ向かった。

品の良い屋台のようなブースが沢山ある。
しかしこういう華やかな席では、やはり和食よりは洋食が好まれるのだろうか。寿司コーナーは人気がないようだ。

並びたくもないし、せっかく女達の輪から抜け出したんだ。静かに食いたいと思い、迷わず寿司コーナーを目指した。
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